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トヨタ・新型カローラに搭載されるエンジン性能は、どの様なものとなっているのでしょうか。
新型カローラは、2019年9月のフルモデルチェンジを機にハイブリッド車の設定が行われた事やエンジン排気量が上げられるなど、自動車としての動力性能が旧型モデルと比べて大幅に向上した事から、どの様なエンジン性能なのか興味を持っていると言う方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、トヨタ・新型カローラに搭載されるエンジンの性能や特徴などの紹介を中心に、新型カローラとエンジン性能について解説をしていきます。
Contents
トヨタ・新型カローラ:ガソリン車のエンジン性能
2019年9月にフルモデルチェンジを行ったトヨタ・新型カローラには、ガソリン車、ハイブリッド車、ガソリンターボエンジン車など様々な形式のエンジンが採用されていますが、最もポピュラーな形式であるガソリン車のエンジン性能はどの様になっているのでしょうか。
新型カローラのガソリン車には、2009年から生産が開始されている2ZR-FAEと言うエンジンが搭載されており、具体的なエンジン性能としては
- エンジン総排気量:1,800cc(1,797cc)
- 最高出力:103kw(140馬力)
- 最大トルク:170N・m(17.3kgf・m)
となっており、エンジンの回転数が4,000回転~6,000回転程度の領域が、最もエンジンパワーを発揮する事のできるエンジンとなります。
また、この2ZR系エンジンはバルブマチックと呼ばれる特殊な可変バルブを採用しており、エンジンパワーの損失を最小限に抑えると同時に、従来型のエンジンと比べて出力や燃費を約1割程度向上させている事が特徴です。
日本では、2009年に同じくトヨタ自動車から販売が行われていた2代目モデルとなるウィッシュに初めて搭載され、アイシスやカローラフィールダーなど様々な車種にも搭載されていますが、このクラスのエンジンとしては馬力・トルク共に平均点以上の高出力エンジンとなっており、パワー不足を感じる事はありません。
総合的には、低速域から高速行きまでをカバーするエンジン性能となりますので、街乗りや高速道路などの走行が多い場合に適しているエンジンとなります。
トヨタ・新型カローラ:ハイブリッド車のエンジン性能
トヨタ・新型カローラには、ガソリン車の他にハイブリッド車の設定も行われていますが、このハイブリッド車のエンジン性能はどの様なものとなっているのでしょうか。
具体的なエンジン性能としては
- エンジン形式:2ZR-FXE
- エンジン総排気量:1,800cc(1,797cc)
- 最高出力:72kw(98馬力)
- 最大トルク:142N・m(14.5kgf・m)
- モーター形式:1NM
- 最大出力:フロント・53kw(72馬力)/リヤ【E-Fourのみ】・5.3kw(7.2馬力)
- 最大トルク:フロント・163N・m(16.6kgf・m)/リヤ【E-Fourのみ】・55N・m(5.6kgf・m)
と言う性能のエンジンとモーターが搭載されており、両者を合計したシステムの最大総出力は122馬力を誇ります。
この2ZR-FXEと言うエンジンは、走行用途の他に発電用途としての機能を搭載しているハイブリッド車専用のエンジンとなっており、こちらも同じくトヨタから販売されているプリウスやノア/ヴォクシー、レクサスではCT200hなどにも搭載されている事が特徴です。
また、システムの最大出力が122馬力とガソリン車から比べるとややエンジン性能は低下しますが、高速道路などでの急加速時にはモーターのアシストが加わり快適に走行する事ができますので、エンジン性能としては優秀だと言えるでしょう。
総合的には、低速域から中速域を得意とするエンジンとなりますので、街乗りや市街地走行が多い場合に適しているエンジンとなります。
トヨタ・新型カローラ:ガソリンターボエンジン車のエンジン性能
トヨタ・新型カローラには、ガソリン車とハイブリッド車の他にガソリンターボエンジン車の設定も行われていますが、こちらのダーボ車のエンジン性能はどの様なものとなっているのでしょうか。
具体的なエンジン性能としては
- エンジン形式:8NR-FTS
- エンジン総排気量:1,200cc(1,196cc)
- 最高出力:85kw(116馬力)
- 最大トルク:185N・m(18.9kgf・m)
となっており、エンジンの回転数が5,000回転前後の領域で最もエンジン性能を発揮する事のできるエンジンとなり、ガソリン車に搭載される2ZR-FAEエンジンと比べ軽快に走り出せる事が特徴です。
エンジン自体の排気量や馬力が抑えられているため、飛び抜けた性能を持っているという訳ではありませんが、最大18.9kgf・mのトルクが馬力をアシストする形となる事から、高速走行でもパワー不足を感じる事はありません。
また、新型カローラの場合にはガソリンエンジン車のW×BグレードMT(マニュアル)仕様車のみに搭載されるエンジンとなり、旧型モデルの1,500ccMT仕様車に置き換わる形でラインナップされている事も1つの特徴として挙げられますので、参考にして下さい。
トヨタ・新型カローラ:エンジン性能を保つには定期的なオイル交換が不可欠
トヨタ・新型カローラには、3種類のエンジン形式が設定されている事が分かったと思いますが、エンジン性能は自動車の使用によって徐々に低下してしまうため、性能を保つためには定期的なオイル交換が欠かせません。
では、この3種類のエンジン性能を保つためにはどれくらいの頻度でオイル交換を行えば良いのでしょうか。
ガソリンエンジン車の場合
まずは最もポピュラーなガソリンエンジン車のオイル交換頻度ですが、一般的には走行距離が7,000km~10,000km前後、または半年~1年の早い方で交換する事が基本となります。
通常、取扱説明書などには15,000kmと記載されることが殆どですが、この数値は15,000kmでも故障することは無いと言う最低限の目安であり、エンジン性能を発揮できる走行距離では無いのです。
走行距離を重ねたオイルは、スラッジと呼ばれる不純物を多く含んでおりこれらがエンジン内部に付着すると、エンジン性能を発揮する事や保つ事はできませんので新型カローラのガソリン車の場合には、上記の頻度でメンテナンスしていくことをおすすめします。
ハイブリッド車の場合
ハイブリッド車は、エンジンとモーターを組み合わせて走行する車となり、ガソリン車と比べてエンジンの稼働時間が短くなると言う特徴がありますが、新型カローラのハイブリッド車の場合でも、ガソリン車と同じく走行距離が7,000km~10,000km前後、または半年~1年の早い方で交換する事が基本となります。
ガソリン車よりもエンジンの稼働時間が短いのにも関わらず、交換頻度が同じと言うのは腑に落ちないと言う方もいらっしゃると思いますが、オイルは汚れが目立たない場合でも酸化し劣化すると言う特徴があります。
特にハイブリッド車の場合には、モーターで走行する機会が増えオイルの温度が上がりにくくなる事から、オイル中に含まれた微量の水分が揮発しにくい特性があり、この微量の水分によってオイルの酸化が進んでしまうため、エンジン性能を保つためにはガソリン車と同様の頻度でオイル交換を行わなければならないと言う訳です。
ガソリンターボエンジン車の場合
新型カローラには、MT仕様車専用としてターボエンジンが設定されていますが、こちらの場合には約3,000km~5,000km程度、または半年~1年の早い方で交換する事が基本となります。
ターボエンジン車のオイルは、エンジンが稼働している場合に常に高温状態が続いており、通常のガソリン車やハイブリッド車よりもオイルの劣化速度が速く汚れも溜まりやすい事が特徴です。
また、汚れたオイルを使用し続けているとエンジン性能の低下だけでは無く、ターボチャージャーやエンジンその物の故障に繋がるなど様々な影響が出るため、ガソリン車やハイブリッド車よりも早い頻度でオイルの交換を行わなければなりませんので、覚えておくと良いでしょう。
トヨタ・新型カローラ:エンジン性能についてのまとめ
今回は、新型カローラとエンジン性能について解説してきましたが、新型カローラには3種類のエンジン形式が設定されており、エンジン性能も同クラスのエンジンとしては比較的高出力である事が分かったと思います。
また、先代モデルまでのカローラよりもエンジン性能が上がった事によって走行性も大きく向上していることから、購入を検討している場合などの参考にすると良いでしょう。
ただし、エンジン性能を保つためにはオイル交換などのメンテナンスが不可欠となりますので、定期的にオイル交換を行うことをおすすめします。
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